耳元を飾る漆のアクセサリー

美しくて繊細な漆のアクセサリーがテレビで紹介されました。
 ~西日本放送・シアワセ気分『郷土の逸品』のコーナー 毎週土曜日9時25分から放送~

漆が醸し出す質感。深い黒と艶やかな朱色、やわらかな白。
細かな花びら一枚一枚に、漆ならではの艶やかな色が施された「うるし花アクセサリー」シリーズです。

デザインもそっと耳元を彩ってくれる可愛らしいサイズから、華やかにみせてくれる大ぶりのものまでいろいろ。ひとえ咲、やえ咲、みだれ咲、しだれ咲とネーミングの付け方も素敵なんですよ。

手がけているのは、漆作家の漆原早奈恵(うるしはらさなえ)さんです。

漆の魅力は?と聞くと、「脈々と受け継がれてきたその歴史自体」だと話してくれました。

なんと漆は、縄文時代から現代に通じる技術が確立していたそうで、接着剤や塗料として、何千年も前から重宝されてきたそうなんです。それから何千年もの間、時代時代で形を変えながらも、進化をとげ、一滴の樹木から生まれた漆は、国宝になりその美しさを認められるまでに…。そこにロマンを感じるのだといいます。

漆にかぶれながらも、天然の恵みだと気づいた古代の人たち、本当に敬意の念を抱かずにはいられませんよね。

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漆の魅力をより身近に感じてもらいたいと、身につけられて、手に取りやすい、アクセサリーの制作を始めたのだそう。「このアクサセリーをきっかけに、次の漆へと繋がって欲しい」と漆原さん。
漆を残し伝えていくことは、伝統や文化を残すだけでなく 古代の人々の生き方も残していくことかもしれませんね。

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作り方も実に細かいんです。花びら一枚一枚をワイヤーでつくり、一つひとつに漆を塗っています。
漆は、厚く塗ると表面にシワが入ってしまうそうで、このアクセサリーも薄く漆が施されています。
1回の塗りの厚さは0.08mm、なんと新聞紙の半分の厚さなんだそう。色を均一にし、より頑丈にるすために、表には3回、裏には1回、塗っては乾かしを繰り返して、やっと完成します。
塗りの濃淡もそれぞれ異なっていて、おなじピアスでも光の当たり方で、違った印象を見せてくれるんですよ。

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うるしは樹液ですから、原液自体は茶色。淡い色を出すのはとても難しいと言われます。
この作品も真っ白ではなく、クリーム色の様な独特の白が生まれます。とっても柔らかな白は漆独特の色なんですね。女性らしさを惹き出してくれそう。

また、漆を塗ることで耐久性や耐水性も高まりますから、雨や汗などにも強く安心して使う事ができます。日常使いにこそ最適なんですよ。

「漆は、使うほどに段々と色が透明になって、鮮やかになあめ色になるところがいいんです」と
漆原さん。艶や風合いなど、漆は使ってはじめて魅力を発揮します。
売っているものが完成品なのではなく、使い手によってより美しく変化していくんですね。

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今回ご紹介した漆のアクセサリーは、IKUNAS WEB STOREでお取扱しております。
ピアスだけでなく、イヤリングもご用意していますので、ぜひご覧ください。
IKUNAS WEB STORE⇒




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香川らしさを伝えるうちわ

丸亀うちわIKUNASギャラリーで取り扱う地元のいいものを、西日本放送『シアワセ気分』(毎週土曜日あさ9時25分放送)の「郷土の逸品」コーナーで紹介して頂いています。6月24日には、「丸亀うちわ」を取り上げて頂きました。

 写真①


うちわというと、今ではプラスチックのモノが街にあふれていますが、竹をつかい職人さんが手掛けたうちわは、ひと扇ぎしたときの涼も特別なんです。もちろん、その良さを知り、楽しんでいる方もたくさんいらっしゃいますが、ぜひ改めて地元のいいものに注目して頂きたいです。

香川県の伝統的工芸品にも指定されている「丸亀うちわ」は、日本の三大うちわとしても知られています。江戸時代、こんぴら参りの土産物として始まり、地場産業に発展。今では全国シェアの9割を誇ります。竹から1本のうちわができるまでには47の工程があり、2~3週間もの時間がかかます。竹、木綿糸、和紙など自然の素材を使い、職人の手で1本1本作られる丸亀うちわは、手にしっくりと持ちやすく、やわらかい風を運んでくれます。いかに心地いい風を生み出すが、手間暇にはちゃんとわけがあるんです。 

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丸亀うちわは、しっかりと技術や伝統を受け継ぎながらも、現在のセンスを加えて新しいものへと進化しています。丸亀うちわ職人の兵頭恵子さんと高松市在住のイラストレーター、オビカカズミさんとのコラボレーションで生まれた「サヌキモノウチワ」もそのひとつです。竹ならではの温もり、小ぶりでかわいいサイズ、形も絵柄も遊び心がいっぱいで、扇いでも飾って絵になるので、贈りものとしても喜ばれています。

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☆イラストレーターのオビカカズミさん。美味しいものや猫の話などお会いすると話題が豊富でおしゃべりが楽しく、止まらなくなってしまいます
 

描かれているのは、虎の張り子や奉公さん、鯛、松など香川にちなんだイラストです。オビカさんは、讃岐の風景を優しいタッチで描く人気のイラストレーターさんで、最近オープンした、高松市のTSUTAYAサンシャイン通り店の内装も手掛けています。讃岐の日常を切り取ったイラストは、眺めるだけでも楽しくなります。
香川生まれ、香川育ちのオビカさん、きっと地元が大好きで仕方ないのだろうと思っていたら、実はずっと東京に憧れていたそうなんです。 「ずっと同じ地域に住んでいると、その場所の何が魅力なのか分からなくなる」よく言われることですが、オビカさんもまさにこのひとりだったとか。東京にこだわることをやめ、人生の流れが変わったのが、5年程まえ。
県外の友人に「高松っていいところだね」と言われたのをきっかけに、自分の足元に目線を向けてみようと思ったのだそうです。一番最初に描いたのが、源平合戦の古戦場としても知られる讃岐の名所「屋島」のイラストでした。

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☆このイラストがその屋島を描いたイラスト。高松に住んでる人、訪れたことのある方は、このイラストを見て「あ!」と思うのではないでしょうか。


地元を意識しはじめてイラストが変わったといわれるように。
かつては門前払いだった東京の有名ギャラリ(イラストレーターの登竜門としても知られるらしい)でも、一発OK!
オビカさんの絵を取り扱ってくれるようになったそう。背伸びせずに、感じるままに自分流の色使いで描きあげる。ないものねだりから、今あるものを見つめ直すようになり、改めて地元の良さを感じる毎日だと言います。今では、色々な場所へ足を運び、話を聞くようになったそう。その土地に住む人と出会って感じたこと、その土地の空気感もイラストに込められたらとオビカさんはいいます。 讃岐の日常の風景を切り取り、オビカさんの感性で新たに発信する。そのイラストに県外の人だけでなく、地元の人も引き寄せられています。

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☆瀬戸内海を行き来する小さな連絡船「めおん」は、オビカさんがうちわ用に描き上げたイラストです。

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最初は自分のイラストがうちわになるとは想像もつかなかったといいますが、今では使い手の方が新たな価値観を生み出しているようです。お正月飾りに使われたり、海外の人が縁起物としてお土産にしたり。犬のうちわは安産祈願でもある「戌の日」の祝いにプレゼントする人もいるんだそうです。オビカさんのイラストが使い手の想像力や感性を刺激するのかもしれませんね。
「サヌキモノウチワ」は現在の生活に合ううちわという新しい風を巻き起こしています。

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☆これはうちわになる前のイラスト。ここから丸亀うちわの職人、兵頭恵子さんがうちわに仕上げていきます


サヌキモノウチワはIKUNAS WEB STOREでお求めいただけます。
IKUNAS WEB STORE →  

☆★☆オビカさんの作品を見たい!という皆さま、只今個展開催中です!!☆★☆

■9月4日まで  男木島図書館  
■7月1日~1月14日  小豆島 MeiPAM(メイパム)ギャラリー  

夏だからこそ巻きたい保多織のストール

IKUNAS vol.5 の発売に合わせて新しく立ち上がった保多織のストールブランド「une (ウネ)」、
季節の変わり目だけでなく、夏だからこそいつも持ち歩きたいストールです。

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保多織の特性である、凹凸のある生地感が汗をかいた肌にもサラッとして快適です、
そして作るときにこだわったサイズが大判であること!
これは、肩からの日除けや冷房除けになるようにデザインしたもの。

「une」は読者参加型の商品企画として、様々な方から意見をいただいて作ったというのもおすすめのひとつなのですが、
特にストールが好き!という共通点でお集まりいただいたみなさんの意見は、
どんなサイズ感で、どのくらいの長さが使いやすいかと、
今までたくさんのストールを使ってきた方たちから出る意見は実感がこもっていて実用的。
そんな使い方があったの!ストールってほんとうに使える!と感激するポイントも。

そんな皆さんに夏服に合わせたコーディネートを教えてもらいました!

ストールづくりに協力して下さった皆様のの詳しいご紹介はこちら→

スタイル#1
イラストレーターのオビカカズミさんはグレーとベージュの2トーンのストールを白のワンピースで。
青いカーディガンがキリッととアクセントになっています。

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落ち着いたトーンのストールだからこそきれいな色や、柄物にも合わせられる万能なストールは、
保多織とカシミヤ混のスウェットの柔らかな肌触りが、冷房除けにぴったりです。

スタイル#2
GRAPH.の松岡さんは、ロングスカートに合わせてコンパクトにまいたスタイリングが素敵。
薄く、柔らかい生地だからこそ、コーディネートに合わせて印象を変えることが出来ます。
コンパクトにまとめることで、帽子などのアイテムとのバランスも良くなりますね。

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もちろん「une」のストールは全てネットに入れて洗濯機で洗うことが出来るので
汗をかいても気持ちよく使えるのも嬉しいポイント。
なんといっても「保多織  多年を保つ=丈夫」ですからね。
いっぱい使って繰り返し洗濯して使って欲しいです。

IKUNAS WEB STOREでも購入いただけます→




「藍てまり展」 6月11日(日)まで

5月27日より開催の「藍てまり展」。
開催よりたくさんのお客様にご覧いただいています。

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日本人が愛してきた「藍色」。
そしてその中に見る絶妙なバランスの「白」。
藍染の糸で濃淡をつけながら、ひと針ひと針丁寧にかがっていく手まりで
表現しています。
総勢11名による作家の作品は、約150点。
作り手が変われば、作品の表情も変わります。

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左より「菊かがり」「麻の葉かがり」「くぐりつむかがり」「三つ葉と12菊かがり」。
こちらは昔から伝わる古典柄。濃い藍色には深みがあり、奥行きを感じられます。
淡い藍色はどこか優しく、風が吹き抜けるような風景が広がるようです。


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球体の中に広がる世界は無限です。
古典柄以外にも、てんとうむし、つゆ草、あじさいなど季節によってかがり模様を変えていきます。
レースかがりは、ヨーロッパのかぎ編みアンティークレースのように繊細で、藍色の土台に
浮かび上がっているように見えます。


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「藍の色が持っている潔さが、丸くて可愛い手まりに凛とした大人の雰囲気を与えてくれました。」
と伝統工芸士の曽川満里子さんは今回の藍の手まりの制作で改めて感じたそうです。

そして今回、木綿糸を藍で染めるところから制作をはじめました。

「藍は藍染液に浸す回数で色の濃さが変わります。出展した手まり作家達が、自分の手まりで使いたい色合いを、
各自で染めるようにしました。それぞれの藍の手まりの色は微妙に違っていると思います。」

手まりは一つ完成するのに、2~3週間かけて制作します。
ただ、たとえ小さくても、ひと針ひと針長くかけてかがるものもあり、いちがいには言えないそうです。

実際に制作した手まりが並んだ展示をみたとき、海の底を覗き込むような深さを感じたという曽川さん。
これからお越しいただく方へメッセージをいただきました。

「沢山ある藍の手まりの中で、見ていただいた方の心と繋がる手まりが1個でもあれば嬉しいです」

ストラップ

コロンと小さくかわいい手まりストラップも並んでいます。

他、作家さん制作の手ぬぐいやコサージュなど藍染の品物も、あわせてご覧ください。

IKUNAS WEB STOREでは藍の手まりを販売しています。
近日追加で藍の手まりをアップする予定です。
こちらからご覧ください。

※手まりはすべて1点もののため、ブログに掲載後、完売している可能性があります。ご了承ください。

藍染めの甕

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昔ながらの長屋、扉をくぐると奥から光がこぼれ風が吹き抜ける。吸い込まれるような不思議な魅力があるこの場所は、高松市で200年以上続く染物屋・大川原染色本舗です。
先日、藍染の甕を見せてもらうために伺ってきました。

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長屋の奥、中庭の土の中に大きな大谷焼きが3つ埋められていました。地中に埋められているのは、温度を一定保つため。暑すぎても、寒すぎても綺麗な青色がでないといいます。甕の中の微生物の力を借りて染め上げる藍染めは、甕を管理するのも一筋縄ではいきません。冬は甕近くに埋められた火壷に炭を入れて温度を保つのだそうです。藍は生きているので、調子がいいときもあれば、元気が無いときもあって、そんな時は、しばらくのあいだ休ませてあげるのだそうです。美しい藍色を出すためには、根気よく愛情を注がないといけないんですね。


甕の中の自然がつくりだす藍は、ちょっと変わっています。泡は青色に見えるけれど、液は茶色。染物を藍液につけ、それが空気に触れることではじめて藍色に変化していきます。つけては干すを繰り返し、いくつもの異なる青を表現していくのです。日本人は古来より、繊細な色の世界を見出し、「甕のぞき(染めはじめの薄い青)」「あさぎ」「はなだ」「かちいろ」など、それぞれの青に名前までつけ愛してきました。本当に日本人独特の感性だなぁと感じます。また、藍の華が浮かんだ甕からは、独特な発酵の香りがします。藍は、味噌や酒などと同じく、日本の伝統技術が生み出す発酵の文化でもあるんです。

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藍甕の傍に、深い紺色に染められた仕事半纏が干されていました。大工さんが棟上に着用するものなんだそうです。昔は、祭りや祝いの席で着用する正装にも藍が用いられたようです。冬は着物、夏は浴衣、仕事半纏や野良着など、士農工商身分を問わず日本の暮らしに彩りを添えてきたんですね。防虫効果もあり、からだを冷やさない特徴がある藍は、奥の人に重宝されてきたんですね。昔は町中が、藍を着る人で溢れていたそうです。この風景を見たイギリス人が「ジャパンブルー」と言ったとか。

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藍染といえば、阿波藍が名高く、徳島が一大産地でもありますが、大川原さんは、藍を育てるところから手掛けています。藍草を7月に刈り取り、乾燥させて「すくも」をつくり、藍を立て、布や糸を染め上げます。まさに昔ながらの本藍です。讃岐藍は、発色が良く鮮やかな青色を醸し出してくれるそうです。 

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こちらは明治時代の藍染の見本帳です。疎開の際に藍甕の下に隠しておいたもので高松空襲で建物は焼失したものの、この見本帳だけが戦火を免れ奇跡的に残されたそうです。
明治時代のものだというのに、藍で染められた生地は、虫もついておらず、今なお鮮やかな色を保っていました。織ではなく、染の技術で細やかな柄を表現したもので、現在でも粋に感じるデザインです。こんな美しい職人技が当たり前のように溢れていたとは、昔から日本人は良いものづくりへのこだわりを大切にしていたのだと感じました。
ここには、職人の想像力や技が大切に受け継がれ、残されていました。

5月19日~21日までサンメッセで開催されている『家具と漆器フェア』にて、大川原さんも手掛けられている「匙工藝」が展示されています。ぜひ一さじの上に表現された讃岐の手しごご覧になって下さい。

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「IKUNAS」で流れる心地よい時間を日々お届けします。

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